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目に関するご説明

花粉症について

花粉症ってなに?

私たちの体には、外界の抗原(アレルゲン)に対して防御するメカニズム(免疫反応)が備わっています。この免疫反応が過剰に起こり、かゆみや腫れなど固体に悪影響を与える状態をアレルギーといいます。 アレルギーの中で、いろいろな花粉に対するアレルギーを「花粉症」といい、特にスギ花粉に対するアレルギーは患者数も多いので「花粉症」の代名詞となっています。

花粉症の症状の原因となるスギ花粉

花粉症は増えている?

花粉症になる人は増えています。その理由は大きく分けて3つあります。

(1)スギ抗原が増えている。戦後の復興のために成長の早いスギが多く植林されました。しかし、しだいにスギは建材として利用されることが少なくなりました。そのため、成熟したスギが全国各地に伐採されずに残ることとなり、スギ花粉は増加しているのです。また、道路の舗装やビル化によって、以前は土に帰っていた花粉が、特に都市部ではコンクリートの上で空気中に何度も舞い上がるということになります。

(2)環境汚染。空気中のディーゼル因子や室内の環境汚染(シックハウス症候群)などにより現代人の粘膜は痛めつけられて、抗原が容易に侵入しやすくなっているのも一因です。上記1)、2)によって、それまで花粉症でなかった人が急にある年から発症するなどのことが起きているのでしょう。

(3)アレルギー体質の子供が増えている。「衛生仮説」という概念が注目されています。小児期、特に3才ぐらいまでの衛生状態良かったり、風邪などの感染症に対して早めに抗生物質で対処したりすると、子供の体は感染症と戦うよりもダニや花粉と戦うようになってしまうというものです。また、最近の子供の親自身がアレルギー性体質であることも多いのも一因でしょう。

花粉症やダニ、ハウスダストアレルギーなどの軽傷のアレルギー性結膜炎では、主な症状はかゆみや充血、結膜の浮腫(むくみ)、流涙などです。

花粉症になる人とならない人がいるのはなぜ?

個人差というしかありません。自分や両親がアレルギー体質であるか、その地域でのスギ花粉の量がどうかによります。年々スギ花粉にさらされているうちにコップのみがあふれるようについに発症する成人も多くいます。 一方、スギのたくさんある地域の人よりも、スギ花粉症の発症は都市部の人に多いといわれています。同じように、猫を飼っている人よりも、親戚のうちに猫がいる人に猫アレルギーの人が多いのです。大量の抗原に常にさらされていると減感作といってアレルギー反応が起きなくなることもあります。

花粉症で目がかゆくなる人と鼻が詰まる人がいるのはなぜ?

スギ花粉症で約4割が鼻症状単独、約2割が目の症状単独、約4割が両方といわれます。アレルギーが起きるかどうかは全身の免疫状態によるので、鼻単独や目単独の花粉症発症はなぜだろうかという研究もされていますが、まだはっきりした結論は得られていません。アレルギーを起こす細胞は全身に昂進しているが、目や鼻といった局所にそれらの細胞を動員してくる仕組みに個人差があるのかもしれません。また、鼻や目には抗原の侵入を防ぐバリア機能がありますが、それらの強さに個人差があるのかもしれません。

花粉症の治療はどうするの?

(1)抗原を避ける

もっとも大切な治療の第一歩です。花粉の多く飛散している日には外出を避ける、ゴーグルやマスク で防ぐ、外出から帰ったら、玄関の外で衣服をよく払って抗原を家の中に持ち込まないなどの注意が必要です。

(2)人工涙液点眼

防腐剤の入っていない人工涙液でよく洗うことも非常に重要です。花粉は空気中にただよっていて、眼(結膜嚢)の中に飛び込んできます。その後、涙で洗い流されるのですが、涙の量が少な かったり(ドライアイ)、抗原の量が多かったりするとアレルギー反応が始まります。抗原が反応を引き起こす 前に洗ってしまうのは、非常に有効な予防策なのです。ただし、防腐剤の入っていない点眼薬にしないと副作用 がでてしまうのでご注意を。また、水道水や市販の目洗い液も、かえって刺激になってしまうことがあるので注意 が必要です。

(3)抗アレルギー剤点眼薬

アレルギー反応は、抗原がIgE抗体を介してマスト細胞という細胞を脱顆粒させることから始まります。 抗アレルギー剤は、この「アレルギー反応の最初の引き金」となっているマスト細胞を脱顆粒させないよう にします。ですから、アレルギー反応が始まる前に点眼した方が効果がよいことになります。毎年同じ時期に アレルギーが起こる方や、特定の場所に行くとかゆくなる方などは、その前に点眼したほうがよいでしょう。 始まってしまったかゆみを抑える作用はあまりありません。眼科でよく処方される抗アレルギー剤点眼には、 インタール、アレギザール、ザジテン、リザベンなどがあります。

(4)抗ヒスタミン剤点眼薬

アレルギー反応が始まって、マスト細胞が脱顆粒すると、ヒスタミンという物質が放出されて かゆみや充血を引き起こします。抗ヒスタミン剤はこれを抑えます。比較的かゆみや充血を抑える力が強いようですが、現在のところ、点眼薬では、リボスチンとザジテンがあります。

(5)ステロイド剤点眼薬

アレルギー反応が何回も繰り返し起きてくると、炎症が慢性的になって、主に好酸球という細胞が、 角膜や結膜などの眼表面の組織を傷害するようになります。角膜が障害を受けると、視力低下や激 しい痛みなどを伴うことがあります。「アレルギー反応の慢性期の組織障害」を引き起こす好酸球 を抑制するには、現在のところステロイド剤が最も効果的な薬です。ステロイド剤は、その副作用 ばかりが注目されていますが、炎症の強いときにだけ、専門家によるチェックを受けながら使用すれば非常に効果的な薬剤です。使用にあたっては、必ず眼科医の指導のもとで行いましょう。

生活の上で気をつけることは?

花粉をさけるようにしましょう。花粉注意報を見て、花粉の多い日には外出をさけたり、マスクやメガネ(ゴーグル)で防御しましょう。家にはいるときは洋服や頭に着いた花粉をよく払ってからはいります。こまめに人工涙液で洗眼しましょう。
また、花粉が飛び始める前から(約2週間)抗アレルギー剤点眼をさすと効果的です。アレルギー反応は、抗原がIgE抗体を介してマスト細胞という細胞を脱顆粒させることから始まります。抗アレルギー剤は、この「アレルギー反応の最初の引き金」となっているマスト細胞を脱顆粒させないよう にします。ですから、アレルギー反応が始まる前に点眼した方が効果がよいのです。