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花粉症 飯田橋眼科クリニックの専門分野

水道橋駅徒歩4分・飯田橋駅徒歩5分の場所に位置する『飯田橋眼科クリニック』の医師が、花粉症について詳しくご説明します。

花粉症治療について

花粉症について

花粉症、特に目のかゆみはオフィスワーカーの生産性を40%低下させる

最新の調査ではスギ花粉症にかかっている患者さんは日本の人口の37.4%にのぼると言われます。3人に1人以上がスギ花粉症に罹患していることななります。痒くてゴロゴロして、つらい花粉症。特に目のかゆみはオフィスワーカーの生産性を40%以上低下させると報告されています。

どうしたら良いのでしょうか?そのためにはスギ花粉の動態を理解して「防ぐ」ことが最も重要。そして、最近開発された「かゆみスイッチ」を減らす目薬を、早めから点眼(初期療法)することが効果的です。

予防や治療についてはこちら→

スギ花粉は都会のどこにでも降り注ぐ

スギ花粉は都会のどこにでも降り注ぐ

スギ花粉症もアレルギーの一つです。他のアレルギーと比べてなぜ苦しむ人が多いのでしょうか?それはスギ花粉の動態がポイントなのです。アレルギーを引き起こす物質をアレルゲンと言います。ダニやハウスダストなどのアレルゲンは一年中ありますが、掃除や換気などの「環境整備」で減らすことができます。

夏や秋に飛ぶ花粉もアレルギーを引き起こしますが、この時期の花粉は雑草で高さは1mくらいです。そのため、花粉の飛ぶ距離もせいぜい50mくらいなので、雑草の生えているところに行かなければ良いのです。それらに比べて、スギとヒノキは背の高い樹木です。スギとヒノキの花粉は風に巻き上げられて100kmくらい飛んで都市部に降り注ぐので、避けようがないのです。それゆえ、マスクやメガネなどの防御が重要になるのです。

QOLを低下させるのは「目のかゆみ」

花粉症では目のかゆみの他にもたくさんの症状が出ます。くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目の異物感(ゴロゴロする感じ)、目やに、充血、涙がこぼれるなどです。これらの症状の頻度や強さと患者さんのQOL(quality of life:生活の質)の関係を調べてみると、もっともQOLを低下させるのは目のかゆみだったことが報告されています。目のかゆみを抑えることがハッピーに生活するために重要なのですね。我慢せずにしっかりと予防、治療をしましょう。

花粉症と感染性結膜炎の目やにや症状の違い

花粉症の始まる2月から3月は、風邪のウイルス(アデノウイルス)による感染性結膜炎も流行する季節と重なります。症状も充血、目やに、かゆみ、涙、まぶたの腫れなど、言葉にするととても似ているので、どちらなのか悩むことも多いですね。

しかし、少し冷静に見てみると、アレルギーが原因の花粉症と感染が原因の流行性角結膜炎はいくつか違いがあります。メインの症状は花粉症ではかゆみ、感染では目やにです。目やにの性状は、花粉症では白く透明で長く伸びる目やに、感染では起床時に目から溢れるくらい出る大量の目やにが特徴的です。

また、アデノウイルスは喉風邪や鼻風邪の原因にもなりますので、ご自身や近くの人が風邪をひいている場合、そのウイルスが目に感染したと考えられることが多いものです。どちらにしても、検査のキットもありますので、眼科を受診して下さいね。

細隙灯顕微鏡検査

眼科の検査の基本です。スリットランプとも言います。光を斜めから当てて、顕微鏡で観察します。充血(図3)や浮腫(むくみ)(図4)、結膜の増殖の様子などを観察します。

細隙灯顕微鏡検査イメージ図
図3:充血
細隙灯顕微鏡検査イメージ図
図4:浮腫

アレルギー検査

花粉症であることがわかっている場合は必要ありませんが、まだどんなアレルゲンに反応しているかがわからない時にはアレルギー検査をします。

どんなアレルゲンに反応するかを知ることは、対応策や防御策を立案できるので非常に有効なのです。血液検査では、一度に数十種類のアレルゲンに対する反応性をチェックすることができますが検査結果が出るまでに2週間かかります。涙を検査してアレルギーが起きているかどうかを判断するキットや、指先の血液を数滴採取してその場で簡易判断するキットもあります。目的によって使い分けます。

最も大切なのはセルフケア

最も大切なのはセルフケア

スギ花粉とヒノキの花粉は都会でどこででもまんべんなくふりそそいできますので、防御が重要です。アレルギーの教科書を紐解くと、どんな教科書でも治療の第一歩は「抗原回避」なのです。

多くの患者さんがマスクはするようになって来たのですが、目は無防備なままのことが多いですね。目も守ってあげて下さい。目にもマスクを!です。できれば花粉防止メガネ、なければ普通のメガネ(だてメガネやサングラスも効果あります)をかけて、ひさしのある帽子を被りましょう。花粉情報をよく見て、花粉がたくさん飛ぶ日に外出するときは、このように防御することが効果的です。

点眼薬物治療(抗アレルギー点眼薬、ステロイド点眼薬)

花粉症を治療する点眼薬には、抗アレルギー点眼薬とステロイド点眼薬があります。

①抗アレルギー点眼薬にはアレルギーの元になるマスト細胞の細胞膜を安定化させてアレルギーを発症させにくくする「マストセルスタビライザー」と、かゆみ物質であるヒスタミンが作用するヒスタミン受容体をブロックしてかゆみを抑える「抗ヒスタミン点眼薬」があります。最近では抗ヒスタミン作用とマストセルスタビライザー作用の両方を持つ(デュアルアクション)の抗ヒスタミン点眼薬がいくつか開発され、患者さんが最も悩んでいる症状であるかゆみを抑える作用の強い「抗ヒスタミン点眼薬」が治療の主役になっています。

②ステロイド点眼薬は強力な作用があり、かゆみも腫れも充血も効果的に抑えてくれますが、眼圧が上がってしまうという副作用があります。できるだけステロイド点眼薬は使わずに症状をコントロールすることが重要です。

かゆみスイッチを減らして快適に!初期療法とは?

かゆみスイッチを減らして快適に!初期療法とは?

花粉症治療の主役になってきた抗ヒスタミン点眼薬ですが、最近、この中に連続的に点眼することによって目の細胞のヒスタミン受容体の数自体を減らすことができる抗ヒスタミン点眼薬があることがわかって来ました。ヒスタミン受容体はかゆみを感じるスイッチですので、これが減るということは「かゆみスイッチ」を減らすことができるのです。

この点眼薬を症状がまだ始まる前から(2月上旬から)点眼することによって、実際に2月中旬からスギ花粉が飛び始めたときには「かゆみスイッチ」が減っているので症状が強くならないのです。この治療法を「初期療法」と言います。初期療法を日本全国の多くの眼科施設で施行して研究したところ、かゆみや充血を抑えただけでなく、患者さんのQOLがスギのシーズン中ずっと良かったという結果が出ました。

僕も家族もスギ花粉症なので、自分と家族で試していますが、本当に快適です。1月終わりか2月上旬までに眼科に行って、初期療法に適した点眼薬を処方してもらってください。

コンタクトレンズを外さなくても治療できる!?

コンタクトレンズで視力矯正をしている方は、花粉がひどくてもメガネにしたくない、という人も多いもの。でも、ソフトコンタクトレンズをしていると、普通の目薬をさすとソフトコンタクトレンズが変形してしまうから点眼できませんでした。しかし、朗報です。最近、ソフトコンタクトレンズを変形させてしまう防腐剤(ベンザルコニウム塩化物と言います)を含まない抗ヒスタミン点眼薬が発売されたのです。これなら、ソフトコンタクトレンズの上から点眼しても大丈夫!外出する時は伊達メガネと帽子を着用するとさらに良いでしょう。

コンタクトレンズを外さなくても治療できる!?

まぶたの皮膚が痒いときは?

まぶたの皮膚は他の部分に比べてとても薄いので、スギ花粉がまぶたの皮膚に着くと、抗原が溶け出してアレルギー反応が皮膚で起きてしまうことがあります。花粉皮膚炎(眼瞼炎)と言われます。着いてしまった花粉をしっかり洗い流すこと、まぶたの皮膚のメンテナンスをしっかりすることが大切です。永のある帽子とメガネで防御することも効果的です。その上で、炎症が強ければしっかりとステロイドの軟膏やクリームを塗って、早めに治しましょう。